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ピアノのもり

ピアノの森ピアノの森、海と修平

ピアノの 피아노의 숲에 대하여

애니메이션 ピアノの森는 원작자 一色いっしきまこと(잇시키 마코토)씨이며, 1998년 부터 만화로 연재가 되기 시작하였지만, 휴재, 폐간 등의 이유로 2015년이 되어서야 완결이 된 작품입니다. 피아노의 숲 전체 내용의 일부분이기는 하지만, 2007년 애니메이션 영화로 만들어졌습니다. 그리고, 피아노의 숲은 2008년 일본 문화성 미디어 문화제의 만화 부문에서 대상을 수상한 작품이기도 합니다.
피아노의 숲에서 사용되는 일본어는 일본의 초등학생이 사용하는 수준의 단어가 중심이라서 단어 자체는 그렇게 어렵지 않지만, 줄임말이 조금 많이 보이는 것이...
예를 들면,
無いない → ねえ 또는 ねぇ
俺の家おれのうち俺ん家おれんち / お前の家おまえのうちお前ん家おまえんち 와 같은 [누구누구의 집]은 ん家んち와 같이 줄여서 사용하고 있습니다.
또한 경멸, 증오, 불만 등의 느낌을 나타내는 조동사 やがる도 심심찮게 보이고 있습니다.
・・・邪魔しやがって・・・、腕を掴みやがって・・・、出やがって・・・ 등등
좀 생소하게 보이시는 분들도 없지 않아 있으리라 생각하지만, 생각보다 많이 사용되는 단어이기 때문에 익숙해지면 도움이 되지 않을까 합니다.

[車の中]

雨宮そのなつのはじめ、僕はおばあさまの住む、この田舎町いなかまちにやって来た。

雨宮の母おばあさまの体調ちょうしが良くなったら、すぐにもどれますからね。

雨宮うん。

雨宮の母本当、こんな大事だいじな時に転校てんこうしなくてはならないなんて。

雨宮大丈夫だよ。僕だったら。

雨宮の母修平さんがそう言ってくれるとおばあ様も安心あんしんなさるわ。

はぁ、そうそう、レッスン室のピアノ、昨日の内に調律ちょうりつませてあるそうよ。

雨宮じゃ、今日から

雨宮の母え、レッスンを始められますよ。

雨宮うん。

雨宮の母修平しゅうへいさんにはお父様のような立派りっぱなピアニストになってもらわないと。

雨宮あ、もりだ。

雨宮の母本当、大きな森ね。

雨宮あ、ピアノ!

雨宮の母どうしたの、修平さん?

雨宮今、ピアノが聞こえなかった?

雨宮の母ピアノ?聞こえないわよ。

雨宮そう、気のせいか?

[学校]

担任今日は皆さんに新しいお友達を紹介します。

雨宮修平あまみやしゅうへい君です。

じゃ、雨宮君、自己紹介じこしょうかいしてもらえる?

雨宮はい、東京から来た、雨宮修平です。特技とくぎは4歳から習っているピアノで、夢はピアニストになることです。

同級生やぁ〜

担任皆、しずかにしなさい。

金平ピアノだってよ。男のくせに・・・

雨宮そうだ。転校生は目立めだってはいけない。

もし、目立ったりすると、

[音楽室おんがくしつ]

金平雨宮修平君!

雨宮なぁ、なぁ、何?

金平森のピアノって知ってるかな?

雨宮森のピアノ?

金平学校のそばにでっか〜い森があっただろう?

雨宮お、あの森

金平あの森にはずっと前から壊れたピアノがあって、

もちろん、壊れてるから、音はでないんだけど、

ところが、そのピアノ、なぜか夜になると、

ポロ〜ンポロ〜ン、一人でピアノがポロ〜ンンボロ~ンボロ~ンボロ~ン

同級生近くで人間の死骸しがいが発見されて、そいつの亡霊ぼうれいな夜な現れて、

ピアノを弾くんじゃないかってうわさなんだ。

金平雨宮君、チャレンジするだろう。度胸試どきょうだめし。

森に行って弾いて来るんだよ、そのお化けピアノ。

雨宮えぇ、無理だよ。こわれたピアノなんて、弾けないよ。

金平弾けるさ、だって、4歳からピアノ習ってんだよ。ボロ~ン、ボロ~ン

雨宮そう、目立めだつとこういう目にってしまう。

金平いいか、これは儀式だ。雨宮君が本当に男がどうか証明しょうめいする儀式ぎしきだ。

森のおけピアノ、弾いてくるか、それとも、ちんこを見せるか、二つに一つだ。

同級生でた、キンピラのちんこ見せろが

これはたんなる度胸試しなんだからさ、こだわるなって

音なんて出なくても弾いたことになるんだよ。

どうせ、出る訳ねぇんだし

金平そうそう。はぁはぁはぁ

ピアノなら音出るぜ。

雨宮、心配しんぱいしなくても、あのピアノは音が出るんだ。

金平出まかせ言うな、海!

まかせ 란?

出まかせ는 口から出るにまかせて、いい加減を言うこと로서 입에서 나오는대로 적당히 말하는 것을 말합니다. 한국어로는 함부로 지껄이다 정도가 아닐까 싶습니다.

俺がためした時、音なんか出なかったんだぞ。

さぁ、それは、キンピラが相当そうとうビビッてたからじゃないか?

びびってピアノを弾かなかったんだよ。お前こそ、皆に見せてやればいいよ。

ちっ〜こい

金平ぶっころす!

ちんこ

金平よくも言ったな。

うぉ、いたい!

金平この嘘つき野郎やろう

あのピアノは音なんかでるかい?

嘘じゃない。あれは俺のピアノだからよく知ってるんだ。

金平えい、お前のピアノだと、なぁ〜海

お前んのみたいに貧乏びんぼうでどうしてピアノ何か買えるんだよ。

あ、そうか。盗んだんだろう?

おめん家のまわりって泥棒どろぼうだらけだもんな。

同級生ははははは、それとも、かあちゃんのお客に買ってもらったか?

金平こたえろよ?海

ててあったから、ひろったんだ。

教えてやるよ、キンピラ!

俺は金で買えないものをいっぱいもってるんだ。

例えば、でか〜いちんこ。

金平うぁ〜

俺になめた口、聞くんじゃねぇ。

てめえこそ、しゃべるんじゃねえ。

てめえののうくさってるから、いきくさいんだよ。

金平この野郎やろう

阿字野何をしている?

掃除そうじが済んだら、早く帰りなさい!

同級生阿字野あじの葬式だ!

阿字野まだようがあるのかね?

雨宮あ、どうしよう。帰りたいのに足がすくんじゃって

阿字野無いなら、帰りなさい。

雨宮あ、あの、森のピアノの噂は本当ですか?

阿字野森のピアノの話はうそだ。

面白半分おもしろはんぶんで作る学校の七不思議ななふしぎみたいなものだよ。

雨宮分かりました。さようなら。うっ、うっ、はぁ〜

阿字野ほら、待って一ノ瀬いちのせ、何度言ったら分かる。今度こんど喧嘩したら・・・

嘘つきの言う事なんて聞かないよ。

阿字野嘘つき?

森のピアノは壊れているけど、音は出る。あれは俺のピアノだからな。

阿字野君のピアノ?

何でも分かったような口を聞くな!正しくもないのに・・・

[学校の前]

雨宮!

雨宮うん。えっと、一ノ瀬君?

かいでいいよ。

なぁ、雨宮、これから森のピアノが音が出るってこと、証明しょうめいしようぜ。

雨宮えぇ、今から?

あぁ、来いよ。

雨宮ちょ、ちょっと、待ってよ、海君。

[森の中]

おそいぞ、雨宮!

お前、あし遅いな。

雨宮海君!どうして助けてくれたの?

たすける?

雨宮ほら、掃除の時・・・

あぁ、お前、ピアノ弾くんだろう?

雨宮えっ、う、うん。

俺もだ。

雨宮海君も?

だから、何かうれしくてよ。

行こうぜ。

雨宮あ、ちょっと待って。

うん。

雨宮僕は手を怪我けがするにはいけないんだ。これで良し。

うん。

雨宮でも、こんな広い森で、本当にピアノのところへ行けつけるのかい?

行けるさ。俺は毎日行ってんだぜ。

目を瞑ったって

あ、雨宮、お前ってすげぇついてるかも。

ほら、今日のピアノも超機嫌ちょうきげん

雨宮えぇ、はぁ。

ピ、ピアノだ。これが森のピアノ?

こんなところに嘘みたいだ。まるでステージみたいにきれい。

こんなの僕、はじめてみた。

夜はもっと綺麗きれいなんだぜ。

雨宮じゃ、海君、僕、弾くね。ちゃんと証人しょうにんになってね。

うん。

雨宮あぁ、やっぱり、壊れてるよ。

音が出ない。

そんなこと無い。音はでるよ。

雨宮でも、ほら。

もっと強く弾いてみて。

うん。ちょっとして。

音がでないこと、今まで一度だって

ほら〜

雨宮ど、どうして、どうして音がでるの?

どうして、海君に音が出せるの?

ねぇ、海君!

もう、俺だって分かんねえよ。

これは俺のピアノだから、こいつ俺だけに心開いてんじゃねぇの?

雨宮きっと、何か特別とくべつな弾き方があるんだ。

うん。

雨宮海君!何かきょく弾けない?

それで何か分かるかもしれない!

しょうがねぇな

雨宮あ、海君。

えぇ。

あああ。

うわ〜、すごい、すごいよ、海君!どう言って良いか分からないぐらい凄いよ。

ば、馬鹿ばか言うなよ。

オーバーなやつ。

雨宮本当だってば、音が出せるだけでもおどろきなのに、弾けるなんて

ひぇ、れくせぇ。ひとに聞かせるなんて初めてだ

雨宮照れる事、無いじゃないか?

誰に聞かせても恥ずかしくないよ。

ねね。誰にならってるの?

ならう?習ったこと何てねぇよ。

雨宮えぇ、今まで一度も?

はぁ、キンピラも言ってだろう、俺ん家おれんち、貧乏なんだよ。

雨宮

それに習うなんて、堅苦かたくるしい事、いてねぇしな。

雨宮海君!良かったら、僕の家のピアノ、弾きに来ない?

えぇ、雨宮ん家のピアノ?

あぁ、そうか、お前ん家の中にピアノあるんだよな。

雨宮レッスン室ならグランドピアノもあるし、

すげぇ〜、レッスン室あんの?お前ん家。

[雨宮の家]

雨宮、超すげぇよ、このピアノ!

軽くて、指がものすごく早く動くんだ。

まるで、魔法まほうにかかったみたい。

雨宮か、海君!もっと優しく弾かないと、いつものように

えぇ、いつもと同じだよ。

雨宮本当にどうなっているんだ、海君。

海君!分かったから、今度はもっとゆっくり弾いてみて、

ゆっくり?

雨宮そう、そうだよ。そのまま、そのまま、気を抜いちゃだめだよ。

そう、そう。やればできるじゃないか。

あぁ、何かこれ疲れるし、たのしくねぇ。

雨宮しっかり、海君!

練習なんだから、楽しくないよ。

だって、ピアノはあそびだぜ。

雨宮は楽しくないのか?

雨宮えぇ、遊びじゃないんだ。

つらい練習れんしゅうえないと、ピアニストにはなれない。

ふうん。

雨宮はい、じゃ、そのままの感じで弾いてみよう!

えぇ

阿字野もそうだけどよ。もう、少し楽しそうに音楽の授業じゅぎょうとかやれないもんかね。

雨宮阿字野先生も遊びで音楽を教えているわけじゃないんだから。

雨宮の母阿字野?

こんにちは!

修平さん、そちら、お友達?

雨宮うん、一ノ瀬海君。

こんにちは!

雨宮の母修平の母です。あなたもピアノ?一ノ瀬君。

う〜ん。遊びでなら弾くけどちょんとしたピアノは難しいや。

雨宮大丈夫だよ、海君。練習して慣れればすぐだよ。

雨宮の母ねぇ、先言ってた阿字野先生って・・・

雨宮うん、音楽の先生、すごくこわい先生なんだ。

雨宮の母まさか、阿字野将介しょうすけって言うんじゃ?

おう、そうだよ。皆、かげで阿字野葬式そうしきって呼んでるけど、いつも葬式みたいな顔してるんだ。

雨宮の母ま、まさか、そんなこと。

え、えっと、あった!

この人!

おぉ、これ阿字野だ。すげぇ若いけど、阿字野だ。

雨宮お母さん、阿字野先生を知ってるの?

雨宮の母知ってるも何も、か、彼は私達音大生おんだいせいあこがれのピアニストだったのよ。

海:雨宮えぇ!

雨宮ピアニストって

雨宮の母阿字野壮介は学生のうちに国内のコンクールと言うコンクールは全て制覇せいはして、

大学を卒業そつぎょうと同時にピアニストとして華々はなばなしくデビュー、その活躍かつやくと言ったら、

もう奇跡きせきとしか威容いようが無いものだった。

雨宮海君、知ってた?

全然知らなかった。

雨宮の母20年も前の話しよ。

でも、阿字野がピアノ弾いてる姿すがた、見たこと無いぜ。

雨宮の母彼はデビューしてから5年後に不幸ふこうな事故にあってしまったのよ。

海:雨宮えっ!

雨宮の母ひだり腕に大怪我して、ピアニストとして引退いんたいするしかなかったの。

小学校で音楽の先生をしていたなんて・・・

[学校]

雨宮本気で阿字野先生を僕のピアノの先生にしようと言うの?

雨宮の母もちろん、本気ほんきよ、修平さん

私達がここに来たのも阿字野壮介にめぐり合うためだったのよ。

阿字野残念ですが、私はやくに立てそうもありません。私は、もうかつての私では無いのです。

どうか、お一人を

雨宮すみません。変なこと言って

お母さん、行こう!

あ、先生!

阿字野うん。

雨宮あ、あの森のピアノ、壊れてるけど音は出るんです。

阿字野そのことは、一度聞かれて答えたはずだが。

雨宮でも、本当なんです。

あのピアノ、海君だけが音を出せるんです。

阿字野海?

雨宮嘘じゃないんです。僕、この目で見たし、このみみで聞いたんです。

僕も頑張って音を出そうとしたんだけど、どうしても出せなくて、

なのに、海君は何てこと無く音を出して、おどろいたのはそのピアノの音色ねいろが何ていうか、

あんなどきどきするカッコイイひびきは初めて聞きました。

先生もきっと聞くことができるはずです。

海君、毎晩まいばんあのピアノ弾いているらしいから。

阿字野毎晩?

[お店]

おばさん海、さっさと片ししまいな。たらたらやってるとめしぬくよ。

はぁい。

おい、海!

玲子れいこはどうしたんだよ、玲子は?

知らねぇよ。

うん!

うっと。

客に向かって何だい?その態度たいどは?

俺の客じゃねぇし。

何だと?怜子の客はてめぇの客だ!

自分の立場たちばが分かってねぇみたいだな。

おばさんちょっと、あんた、やめなよ。

そろそろ、怜ちゃん来るからさ。

うるせぇ、ばばはひっ込んでろ!

話せ!ぱらい!

うぉ

あぁ

おばさんほら、海!

仕事はまだ残ってるよ。

[森の中]

阿字野一ノ瀬、本当なのか?

できるなら、あの音をもう一度聞きたい。

[過去を思い出す]

音大生うぉ、本当、鍵盤けんばんが重いわ。

普通に弾いたじゃ、ちゃんと音が出てくれないわ。

音大生これが噂の世界に一つしかない、阿字野壮介特徴とくちょうのピアノか?

阿字野そう、あのピアノは文字通り、私のためのピアノだった。

あの事故が起こるまでは・・・

医者現在の医療いりょう技術ではそのひだりうでを元にもどすことはできません。

もちろん、普通に生活することは可能ですが・・・

しかし、ピアニストとして、大変残念ざんねんですが・・・

ニュース事故から二月が過ぎようとしておりますが、依然いぜん、阿字野壮介氏は面会謝絶しゃぜつのままです。

あの悪運あくうんの事故で運転している婚約者こんやくしゃうしない、ピアニスト

阿字野大学の講師こうしとして迎えられた私だったが、何を聞いても何の感想かんそうも感心も持てなくなった。

結局、あの事故から10年後、私は名ばかりの名誉教授めいよきょうじゅ解任かいにんされた。

ピアノの世界から離れる事はのも悲しくもさびしくもなかった。

だが、なぜかふと、最後にあの手放てばなしたピアノに一目ひとめだけでも会いたいと思ったんだ。

店員あ、あったあった、でかいピアノが。

酔っ払いあのピアノの上でいつもストリップやっててさ。

きたねぇ姉ちゃんまで、おじょう様に見えたりしてな。はははは

店員ちょっと、あんた、まちなよ。そのピアノ、探してんだろう?

阿字野知ってるのか?

店員あれだったら、キャバレーがつぶれた時、裏の森の中で捨てたと聞いたよ。

阿字野えぇ!

私はどうして、あの事故の時・・・うわ〜

どうして、死ねなかったんだろう!

[森の中]

阿字野あれから3年、私はピアノのあるこの土地から離れられない理由。

今でも時々、頭にぎる。あの記憶きおくから消えることもない、ピアノの音。

本当にあのピアノの音を出せると言うなら、聞かせてくれ、あの音!

うあ、

いくら何でも、あんな子供の言葉、けて

まったく、あきれたな、どうかしている

おぉ、あぁ、

こ、この音は、そ、そんな、まさか

まさか本当にピアノが・・・

ほぉ!

一ノ瀬!

この音は、このピアノの音は。。。私の音だ!

うぉ~、はなせ、放せ

阿字野一ノ瀬、一ノ瀬

放せ、こんなところまで追いかけてきやがったのかよ、ぱらいやろう

てめぇ何かにけないぞ。

阿字野一ノ瀬、一ノ瀬、け!

放せ!放せ!

阿字野私だ、阿字野だ!

はぁ、あっ、阿字野?

阿字野そうだ。

何で先生が、どうして先生がここに?

阿字野どう説明したらいいのか

実はこのピアノは私のピアノで、

お前のじゃない!俺のだ!

阿字野おぅ、そうだ、今ではお前のピアノだ!

恐らく、世界でただ一人、お前にしか弾けない、お前のピアノだ!

一ノ瀬!

おっ

阿字野一緒にピアノをやらないか?

えっ!

阿字野この手は選ばれた手だ!ピアノが選んだ手だ!

へぇ、ふざけんな!

俺がてめぇなんかとピアノ弾くわけねえだろう。

せっかく楽しくしてたのに邪魔じゃましやがって、いったい何時だと思ってるんだよ?

大体よ、阿字野!ピアノっては一人でやるもんだぜ

阿字野一ノ瀬・・・

[雨宮の家、レッスン室]

すっげぇ〜、すげぇ、雨宮、こんな綺麗なピアノ聞いたのは俺、初めてだよ。

雨宮め過ぎだよ。海君!

僕なんか、まだまださ、

こんなんじゃ、コンクールで優勝なんてのぞめない。

コンクール?

雨宮うん、もうすぐ、全日本学生ピアノコンクールがあるんだ。

かずあるコンクール中でも一番レベルが高くて、ピアニストになるための登竜門とうりゅうもんとも言われてる。

雨宮はそれに出場しゅつじょうするのか?やっぱり、すげぇな〜

雨宮今、弾いたのはその課題曲かだいきょく、モーツァルトのピアノソナタ310。

へぇ、今のがモーツァルトか?

で、このミミズがのたくってようなのは何だ?

雨宮これは楽譜って言う、曲の設計図せっけいずみたいなもの。

ふん

雨宮楽譜が分かれば、どんな曲だって弾けるようになるんだよ。

そうだ。海君も覚えたほうが良いよ!

えぇ!

いいよ、いいよ、勉強は勘弁かんべんしてくれ。

雨宮でも、

あぁ!

そういえば、昨夜ゆうべ、森に阿字野の野郎が来たんだぜ。

雨宮え、

いきなり腕をつかみやがって、訳も分からないこと言い出してよ。

てに「一緒にピアノをやらないか」何て言うんだぜ。

雨宮えっ!

冗談じょうだんじゃねぇぜ、あんな状況じょうきょうであんなやつと一緒にピアノが弾けるかよ!

仲良しでもねぇのに。

雨宮それって、

あ、

雨宮それって、ピアノを教えてやるって意味いみだよ。きっと。

はあ?

それこそ冗談じゃねぇ。

たのんでもいねぇのに何様なにさまのつもりだつうの。

雨宮凄いじゃないか?

僕はそうお願いしたのに、ことわられたんだ。

えぇ

何で阿字野にそんなこと頼むんだ?

雨宮、ピアノ弾けるんじゃないか!

雨宮弾けるだけじゃ、だめなんだ。

僕にはすぐれた指導者しどうしゃが必要なんだ。

海君!これはチャンスだよ。この際、本格的にピアノを習ってみるべきだよ。

あの、阿字野先生がそう言ってくるんだから、海にはピアノの才能さいのうがあるんだよ。

あぁ、僕のことは気にしなくていいんだ。

もともと、阿字野先生、ちょっと苦手だったから。

それに僕は断られたけど、海君は教えてやるって言われたんだから、気にしないで先生に教えてもらえなよ。

ば、ば、馬鹿言うんじゃねぇ。

黙って聞いてりゃ、勝手なことかしやがって、俺は誰にも教わる気はねぇ。

あぁ、雨宮、俺に阿字野をしつける気だな。自分が習いたいねぇもんだから。

雨宮違うよ、海君!

それに、俺ん家にでは習いことするような金はないんだ。

雨宮

俺、お前とは違うんだ、悪いけど。

雨宮う、

でも、雨宮、阿字野にこだわり過ぎなんじゃないの?

本当に昔は凄いピアニストだったのかもしれんけど、

今じゃ、皆からけむたがれているだけのけちな音楽教師きょうしだぜ。

雨宮海君!ピアノ、僕でよかったら教えてあげよ。もちん、只で、ほら、さっきのモーツァルト・・・

サンキューThank you、雨宮!

외래어 サンキューThank you

한국에서도 외래어를 많이 사용하고 있지만, 일본도 심심찮게 외래어를 많이 사용하고 있습니다. 심지어는 일본어와 외래어를 병합하여 새로운 단어를 탄생시키기도 하는 곳이 일본입니다.
대표적인 단어가 ごうコン입니다. 合コン은 모르는 남여가 만나는 것을 말하는 데, 한국어로는 미팅, 맞선 정도가 되지 않을까 합니다. 合コン은 일본어인 合同ごうどう와 영어의 コンパニーcompany 가 만나, 앞 단어만 따와서 만들어졌습니다. 여기서의 company는 회사라는 의미가 아닌, 함께 만남, 모임의 의미로 合コン은 함께 만난는 모임의 의미로 특히 남여가 만나는 것을 주로 말하고 있습니다.
サンキュー는 영어의 Thank you 를 의미하여, 흔히 안녕이라고 하는 영어의 Hello 와 같은 인사는 ハローHello와 같이도 많이 사용되고 있습니다.

でも、もう覚えたからいいや!

じゃな〜

[学校、音楽室]

阿字野一緒にピアノをやらないか?

どうした、私はあんなことを言ってしまったんだろう。

あの世界とはとっくにえんを切ったはずじゃないか。

おぉ、一ノ瀬。

これはモーツァルトピアノソナタ310、

うぁ、あ、阿字野。。。まだ、帰ってなかったのか?

阿字野いい度胸どきょうだな、学校はさぽっても、音楽室には遊びにくるのか?

それとも、私を訪ねて来たのか?

そんな訳ないだろう!

モーツァルトのつらをおがみによっただけだ。

阿字野それがモーツァルトか?

えっ!

阿字野それはベートーベンだ。

ちなみにベートーベンは

あ、これ、怜ちゃんのもっているオルゴールの曲だ。

阿字野他にも有名な曲はいくらでもある。

例えば

うわ

阿字野これは運命と言われる第5交響曲こうきょうきょく

はははは、はははは

それ、知ってるよ、ジャジャジャジャンン〜、だろう?

何だよ、俺、いっぱい知っんじゃねぇか。

じゃ、阿字野、こいつは?

阿字野彼はメンデルスゾーン。

知ってる、知ってる。

なぁ、なぁ、こいつは?

阿字野ショパンだ。ショパンも有名な曲がたくさんがるが、

うん、例えば、子犬のワルツ

[雨宮の家]

おばあさんほら、声をかけるすきもないでしょう?

雨宮の母え、あんなに真剣しんけんな修平さんをはじめてみましたわ。

雨宮阿字野先生は、僕より海君を、海君を選んだんだ。

[森]

これはベートーベン。そして、ベートーベンと言えば、忘れちゃいけないのは運命うんめい

あははは、驚くよな?普通ふつう

そして、これがショパン、子犬のワルツ。

あれ、どうして、

モーツァルトもメンデルスゾーンも弾けるのに・・・

どうして、ショパンだけ、

[学校]

同級生海のやつ、五日連続で学校を休むなんてよ。

金平来たら、今度こそボコボコにしてやる。

雨宮どうしたんだろう、海君、五日も学校休むなんて、

おっ、海君!

阿字野一ノ瀬、私の何か用か?

先生、俺にショパンを・・・ショパンを教えてくれ。

子犬こいぬのワルツが弾けないんだ。他の曲は全部弾けるのに。

どうしてもショパンだけ弾けなくて、でもどうしても弾きたいんだ。

弾き方だけ教えてくれ、

阿字野分かった。教えよう。但し、条件がある。

か、金ならねぇぞ。

阿字野私の条件じょうけんはお前がそれを弾けるようになるまで、けっして逃げないことだ。

あぁ

阿字野私から、そして、ピアノから

何だよ、その条件。

阿字野分かったら、明日、放課後、またここに来なさい。

言っとくけど、ただで教えてもらうつもりねぇからな。

うわ、何だ、雨宮かよ。

雨宮ごめん、聞くつもるじゃなかったのに、聞いちゃたんだ。

ぎぃ、やっぱ、格好わるい、これじゃ俺、大嘘おおうそつきじゃねぇか。

雨宮でも、良かったね。

阿字野先生にピアノ教えてもらうことになって、

ほら、海君、先生のことみとめてないようなこと言ってたから。

認めてないはず無いじゃないか。

だって、あいては超一流ちょういちりゅう、元ピアニストだったんだから

べつに今だって認めてるわけじゃねぇよ。

一曲、どうしても弾けない曲があってさ。

雨宮どっちにしても阿字野先生に習うきっかけになったんだから、いい事だよ。

冗談、ずっと習う気ねぇよ。

雨宮良いから、良いから、とにかく良い事だから。

じゃ、明日!

おぉ

雨宮良いことになったのなら、それで良いじゃないか?

僕が腹を立てる必要なんか無いじゃないか。

海君が悪い訳じゃないのに、どうしてこんなにすっきりしないんだろう。

一体、僕は・・・

[翌日、学校]

お早う、お早う!

同級生いだぞ!

喧嘩けんかだ。喧嘩だ。4年3くみで喧嘩だ。

同級生海とキンピラが派手はでに取っ組み合ってるよ

雨宮へぇ!

金平とぼけんじゃねぇ。てめぇが学校サボって、かあさんと客取ってる噂があるんだぜ。

そんなの、俺が知ったことかよ。

金平この野郎!

うるさい、ぶた野郎!

雨宮海君!相手にするな!

くらえ~デブ!

えぇ

雨宮海君!手はだめだ!

放せ!雨宮。今日こそ、この豚をしめてやるんだ。

雨宮忘れたの?今日は阿字野先生のレッスンをうけるんだろう。

手何か怪我したら、それこそ大変じゃないか。

この手は喧嘩なんかする手じゃないんだよ。

放せよ。雨宮。

雨宮じゃ、もう喧嘩やめるね

放せって言ってんだろう!

雨宮海君・・・

俺の手を俺がどうしようと、俺の勝手だろう。

雨宮それはそうだけど。大事なレッスンが控えてるのに。

黙れよ。

雨宮これまでとは違うんだよ。

けなお世話せわだ。

雨宮僕は海君を心配して・・・

心配したけりゃ、自分の心配しろうよ、雨宮、

そんなに手が大事ならてめぇのそんなやわっちい、女みてえな手を命がけで守ったら良いだろう。

ほぉ、ほぉ、うん。

雨宮分かった。そうするよ。僕はもう、僕の心配だけするよ。

金平なぁ、教えろよ、海!レッスンって何だよな?

うるせぇ、てめぇに教える事なんか、何一つねぇよ。この銀玉ぎんだまぴらぴら野郎!

金平つぅ。。。ぶっ殺す!

先生ほら、喧嘩はやめなさい〜

金平かねひら君、一ノ瀬君。

[ある住宅]

阿字野はここに住んでるのかい?

阿字野一ノ瀬

レッスン室はこちだ

大屋さんが娘のピアノの練習にと作ったプレハブだそうだ。

今は物置ものおきにして使っているが、防音ぼうおんもしっかりしているそうだから、安心して練習できる。

とりあえず、普通のピアノにれることだ。

それじゃ、一ノ瀬、私が弾くから、音を覚えなさい。

えぇ、これ曲じゃないよ。

阿字野ゆび練習曲れんしゅうきょくだ。音階のな。

弾いてみなさい。

そうそう、最初はゆっくりでいいから、そのまま続けて、音だけ保てばいい。

同じフレーズを音階おんかいを変えてただただ繰り返す。指の運動だ。

単調たんちょうだし、メロディがあるわけじゃないから、感情かんじょうも入れられない。

お前にとってはもっとも楽しくないピアノだ。

やってらねぇ、頭が可笑しくなりそうだ。

何か鍵盤がゆがんで見えてくる。歪んでる、鍵盤が・・・

うぉ!

阿字野どうした。一ノ瀬、止めても良いんだぞ。

ピアノの好き勝手に弾くのは楽しいけど、レッスンは本当に大変たいへんだ。

雨宮はずっとこんなことをやってきたんだ。

[雨宮の家、レッスン室]

雨宮僕は海君とは違うんだ。遊びでピアノを弾いてるんじゃないんだ。

僕はピアニストになる目標がある。海君とは違うんだ。

[学校]

同級生ねぇ、可愛いでしょう?

どこで買ったの?

おはよう!雨宮。

き、昨日は酷い事言ってごめん。謝るよ。

雨宮あやまる事ないよ。一ノ瀬君。

えぇ、

雨宮お節介なことした僕が悪いんだ。

人の心配なんかしてる場合じゃなかったのに。

俺、レッスンが大変だとこと、分かったんだ。

だから、雨宮が・・・

雨宮大変じゃないよ。目標があれば。

雨宮

[海のレッスン室]

超つまんねぇ。こんなこといったい何日続けたらいいんだろう!

雨宮も怒ったままだし。

おぉ、

へぇ、天窓てんまどがあったんだ。そうか、月は何処にでも出るんだけ。

阿字野全日本学生ピアノコンクール?

担任えぇ、内のクラスの雨宮修平君が出場するらしいですが、出られるだけでも名誉めいよなことなんでしょう。

阿字野え、まぁ

担任クラス担任として、私も鼻が高いですわ!

えっ、うん。

気休めにしか・・・ならねぇかも・・・しらねぇけど。

ここは森、そして、これは森のピアノ。あれ、音がちょっと違う、森のピアノはもう少し、

もうちょっと。

そうだ、こんな感じ、あぁ〜、すげぇ、もっと早く、もっと早く、もっともっともっと

阿字野そこまで。

阿字野、いつからそこに・・・

阿字野ふふふ、もう良いぞ。一ノ瀬。合格ごうかくだ。

や、やった!良し!良し!良し!

阿字野そのまま続けて子犬のワルツを弾いてみなさい。

えっ、で、でも、俺、まだショパンの曲の弾き方何も教わってないぜ。

阿字野いいから弾いてみろ、もう弾けるはずだ。

弾けるわけねぇつうの!

阿字野集中しなさい。

あぁ、本当だ。本当に弾ける。俺、ショパンのを弾けてる

阿字野ショパンの曲は力ではなく、柔軟性じゅうなんせいと運動能力を必要とする。

普通のピアノを弾けるようになれば、ショパンを弾けるの。

やった!やった!やった!

俺、ショパンが弾けたよ。

阿字野良かったな。

阿字野!取引だ!

阿字野うん。

言っただろう?

只で教えてもらうつもりは無いって!

今度は先生の望みを俺が聞く番だ。

俺に何をしてほしい?

阿字野ふん

もちろん、金のかからないことだからな。

阿字野それじゃ

うん

阿字野全日本学生ピアノコンクールに出場してもらおう。

えっ!

阿字野予選の課題はモーツァルトのケッヘル310。

ちょ、ちょっとまってよ。

俺にピアノコンクールに出ろと言うのか?

阿字野そうだ

マジかよ!

阿字野もちろん。

く、はははは、あははは

俺がコンクールだ何て、冗談でも考えられねぇよ。

大体、ピアノコンクール何て、ガキのごろからレッスンしている、坊ちゃんや譲ちゃんの行事ぎょうじじゃねぇか?

無し、無し、そんなふざけた要求はのめないね

阿字野そうか、残念だが、仕方しかたないな。

もっとまともなことにしてくれよ。

俺だって、せっかくやるんだからさ。

阿字野それ以外は特にない。

おぉ

ちょ、ちょっと待ってよ。

無いって、どういうことだよ。真面目まじめに考えろよ。何かあるだろう?

掃除とかお使いとか犬の散歩さんぽとか

阿字野そう言う事ならべつにお前じゃ無くてもできるじゃないか。

せっかく、一ノ瀬にやってもらうのに・・・

掃除やお使いなら私にだってできる

うぅん

阿字野犬はってないしな。

待ってよ。へぇ、

良いよ。よくねぇけど。コンクールに出れば良いんだろう。

阿字野本当に良いのか?気がすすまないなら止めといたほうがいいぞ。

しょうがねぇだろう。他の要求がないんじゃ。

阿字野コンクールの予選は十日とおか後だ。

手続きは私がやっておく。

ちょろんと弾いてどかんとはじをかけば良いんだろう?

阿字野それじゃ、楽しみにしておこう。

はぁ、嘘だろう。

[雨宮の家]

雨宮の母今日のレッスンは5時からよ。

先生をお待たせしないようにね。

雨宮分かってる

雨宮の母お婆様の具合ぐあいもずいぶんよくなったから、こことももうじきお別れね。

雨宮えっ!

雨宮の母驚いた?

コンクールが終わったら、東京に戻ろうと思ってるの。

雨宮そうか、コンクールが終わったら・・・

[学校へ行く道]

雨宮海君、そんなことどうでも良い、今、コンクールのことしか考えるな。

担任一ノ瀬君!

一ノ瀬君、また、来てないの?

同級生サボりよ。

一体、何してるかしら。

雨宮海君、また、森のピアノ弾いているんだろうか?

[雨宮のレッスン室]

雨宮それは遊びで弾けるならきっと楽しいと思う。

そうだ。君が言ったように、僕達は住む世界が違うんだ。

おばあさんどうしたの、奈美恵さん

雨宮の母修平さん

雨宮うん。

雨宮の母実はあなたには内緒ないしょで阿字野先生にコンクールの審査員になっていただくよう、

お父様に手配てはいしてもらってたの。

雨宮えっ、先生に、どうして?

雨宮の母だって、直接修平さんのピアノを聞いてもらえば、いくら先生でも無視できないと思ったのよ。

雨宮そんなこと、先生が引き受ける訳ないよ。

雨宮の母へぇ、ご辞退なさるって、今、お父様からの連絡があったわ。

雨宮やっぱり

雨宮の母それで、阿字野先生の辞退じたいの理由なんだけど、自分の教え子がコンクールに出場するらしいのよ。

雨宮えっ!

雨宮の母審査に公平こうへいいてはいけないので、辞退させていただきたいって。

雨宮どういうこと?

雨宮の母分からないわ、でも、確かにそうおっしゃったんですって。

雨宮海君。

雨宮の母修平さん、待ちなさい。

雨宮阿字野先生の教え子と言ったら、海君しかいないじゃないか!

誤解していた、まさか、海君がピアノ、コンクールにいどむほど、本気だったなんて、

[居酒屋の前]

酔っ払いうぇ・・・

男性どうしてくれるんだよ。あぁ?

てめいが悪いんだろう?

何の騒ぎだ?

運転手子供がつかまってるようですね。

男性ほら、どうすんだよ。な。

雨宮謝ったじゃないですか?

男性謝って済むかよ?

てめいがぶつかってきたから、このズボンがよごれっしまったんだろう。

クリーニング代として10万円払ってもらうぜ。

へへへ

雨宮そ、その程度のよごれで10万円なんて

男性この程度ほどで10万、ここではかかるんだよ!

雨宮僕は・・・

男性何だ?その目は!えん!

雨宮僕は一ノ瀬海君に会いに来たんだ。

男性海?

海に何の用だ?

うぁ

私の大事なお客様に何すんのさ?

男性うぉ

何もしてねぇよ。からかっただけだ。

大丈夫?

雨宮うん。

男性何だよ、怜ちゃん、いくら不景気ふけいきだって、こんなガキまで相手にしってんのかよ。

馬鹿言わないでよ。

彼は海の大切たいせつな友達だよ。

海!お友達が来てるよ!出ておいで。

あなた、雨宮修平君じゃない?

雨宮あ、は、はい!

私、怜子、海の母親ははおや

雨宮えぇ!

へぇ、へへ、雨宮!

雨宮海君。

[海の部屋]

雨宮ここから?

そう、俺はこの窓から下りてピアノを弾きに行くんだぜ。

雨宮降りて行って?

この木をつたわってりるんだ。

雨宮えぇ

へへ、良いだろう?

怜子海は3歳の時にそのまどから下に落ちたの。

はい、

雨宮あ、すみません。

あの

怜子うん

雨宮あの、窓から落ちたって・・・

怜子そう、そりゃもう、死んだってさわぎで探したら、

海のやつ、一体、何処に居たと思う?

あのピアノの上で遊んでたのよ。森の木がまもってくれたの。

その時から、あのピアノは海のおもちゃになったってわけ。

毎朝、毎晩、ひまさえあれば、時には寝泊りするありさまよ。

ありさまって言うな

雨宮僕は言われるままにピアノを習ってきたのに、海君は・・・

海君にとってピアノって・・・

怜子修ちゃんもピアノ弾くんでしょう?

雨宮えっ

怜子海からずっと聞いてたのよ。ピアノを弾く友達ができたって。

これからも、海の良い友達で居てね。

雨宮は、はい。

おばさん怜ちゃん、仕事だよ。仕度したくしな。

怜子はぁ〜い。

雨宮、外に出ようぜ。

雨宮コンクール、出るんだね。

そ、それ、説明しようと思ってたんだ。

雨宮がいやな気分になったら困るからちゃんと理由を話さないと・・・

雨宮いやな気分なんかならないよ。

小さい頃、ピアノは僕の敵だった。レッスンの為に犠牲ぎせいにするものが沢山たくさんあったから

ピアニストの家計かけいに生まれたことのろったこともあった。

でも仕方なにんだ。それが僕の運命なんだから。

僕にとってピアノってそういうものなんだ。

海君にとって、ピアノって、何か、今日ちょっとだけ分かったような気がする

雨宮

雨宮これで、思い切り勝負ができる。

待ってよ。理由を聞けよ。あまり、馬鹿ばか馬鹿しくて真面目に相手する気なくなるって。

雨宮理由なんて関係かんけいないよ。

えー

雨宮コンクールに出るからには全力で勝負する。

コンクールにたいしても僕に対してもそれが最低限さいていげん礼儀れいぎだと思う。

約束してくれるよね。

うん、分かった。

[海のレッスン室]

阿字野ふん。

こんな時間までうろついていたら、明日、学校に行けないぞ!

なぁ、阿字野、

コンクールで俺が全力で勝負できるように手を貸してくれないか?

阿字野もちろん、そのつもりで音を調整していたんだ。

これが楽譜、で、これがそれを演奏したやつだ。

古いテープだから録音ろくおん状態は悪いがモーツァルトピアノソナタK,310に違いない。

これ、昔の阿字野が弾いてるの?

阿字野そうだ。今の私が弾くより、ましだからな。

[学校]

担任一ノ瀬君!

じゃ、次、よんで。

一ノ瀬君、また寝てるの?

同級生おい、起きろよ、海!

起きろったら。おい!

[海のレッスン室]

阿字野そこまで!

えっ

阿字野私の真似がずいぶんうまくなったな?

分かる?

阿字野人真似をしてお前楽しいか?

うまく弾ければ楽しいぜ。

阿字野この前渡したテープ、返しなさい。

こんなものはもう聞くな!

うわぁ!大事なテープを・・・

阿字野物真似ものまねでない、誰のピアノでもない、お前のピアノを弾きなさい。

あっ

阿字野お前のK.310を弾くんだ。

はぁ

阿字野とっとと、自分の物にしないと、あの世のモーツァルトが楽譜を返せと言って来るぞ。

えっ、人のピアノとか自分のピアノとかって言われたって俺にはよくわからねぇよ。

阿字野分かるさ。本物の自分のピアノが弾けたなら、最高の気分があじわえる。

[帰り道]

自分のピアノって何だよ。

うぉ!

モーツァルト自分のピアノが弾けないなら、楽譜を返してくれないか?

ふぇ、さっそくであがった!

くそ〜

[学校]

へぇ

バッハ自分のピアノは弾けたのかい?

亡霊コンサートで恥かくぜ!

ねぇ、ねぇ、君は出ないほうが良いんじゃない?

ひにひに増えやがって・・・

この野郎!

はぁ、ふん

[雨宮の家]

雨宮そして、僕達はコンクールの日をむかえた。

雨宮の母準備じゅんびは良い?そろそろ、出かけましょう!

[タクシーの中]

怜子酷いんですよ、海ったら。コンクールがあるなんて、昨日まで、ずっとだまってたんですよ。

阿字野そうなのか?

だって、怜ちゃんに言ったら、怜ちゃんよろこぶだろう?

怜子ふぅん、

ほら、別に喜ぶようなことじゃなにのに。

怜子良いじゃない?コンクールなんて凄いわ、海!

[コンクール会場]

阿字野今日の地区予選をて、全国大会に行けるのは一人だけなんです。

怜子全国大会?

阿字野えぇ、それで晴れて、ピアノの日本一が決まるんです。

怜子日本一?

海がまさか、日本いちを狙うようなコンクールに出るなんて

馬鹿言ってんじゃねぇよ。

俺は日本いちをねらうどころか

阿字野うん、はは

まだ、モーツァルトのお化けがでるのか?

笑ってんじゃねぇ、大体、誰のせいだと思ってんだ?

怜子どうしたの?

阿字野ふふふふ

ちょ、ちょっと、出場者しゅつじょうしゃひかえ室とやらを、のぞいてくるから。

雨宮が来てるかもしれねぇし。

[出場者控室]

雨宮、雨宮

まだ、来てねぇのか。

誉子最悪だわ、とうして中部南ちゅうぶみなみ地区に雨宮修平が出てくるのよ。

あいつって、関東かんとう地区になかったの?

白石!

白石はぁい、半年前のデータでは確かに

誉子こいつが出るなら、こいつが一番じゃない!

白石こう言うことはやってみなければ、最後まで分かりませんから。

誉子分かるわよ。だって、こいつ、雨宮洋一郎の息子むすこじゃない。

どうせ、やる前から優勝は決まってのよ。

こんなコンクール!出たって意味がない!

じゃぁ、辞めろよ!

うっ!

うるせぇんだよ、先から。

てめいがぴりぴりするのは勝手だけど、腐った口でいい加減かげんなこと言うなよ。

誉子いい加減なこと言ってなくてよ。

今回の大会、雨宮修平の優勝で決まりよ。

かもな、でもそれはお前の言ってるとは違うぜ。

雨宮が優勝するのは雨宮の実力だ。あいつだけの力で優勝するんだ。

誉子うぅ

おぉ、雨宮!

雨宮あ、海君!

海君!早かったね。

誉子あいつ、何者?

[ステージ]

放送野々村花代ののむらはなよ先生、山口千恵先生、平本龍一先生

以上12人の先生方によって審査が行われます。

では、これより、小学生の部に入ります。

1番、榎本えのもとりかさん。

予選課題曲、モーツァルトピアノソナタ第8番E短調たんちょうケッヘル310です。

怜子自分のモーツァルト?

阿字野誰かの物真似ではなく、一ノ瀬のピアノを弾くようにと言ってあるんですよ。

今必要なものは全て本人が持っている

怜子それじゃ、簡単じゃない?

うん?

怜子森のピアノを弾くようにすればいいんだもの。

はぁ〜

それができれば、苦労くろうしねぇぜ。

簡単に言ってくれるぜ、畜生ちくしょう

[トイレの前]

誉子(鳴き声)えへへ・・・

うっ!

げっ、くそお嬢様。何でだ?

おい、どうしたんだよ?

びびってんのか?

誉子びびってないわよ!

これは悔し泣きよ。雨宮修平のせいで、地区ちく優勝して全国大会に行くって目標が・・・

雨宮のせいにするな!

誉子えぇ!

大体、お前のようなあまったれたやつが雨宮と張り合うなんてが可笑おかしいんだよ。

雨宮は日本いちになる男だぜ。

そのためにあいつ、小さい頃からずっ〜と、つらいレッスンを続けて来たんだから、当然さ。

誉子見たの?

あっ!

誉子つらいレッスン、見たの?

み、見ちゃいねぇけどさ。

誉子じゃ、私のレッスンは?

誉子のレッスンは見たことがある?

えぇ!あるわけないだろう?

誉子分からないくせに、どうしてそんな悪魔あくまのようなことを言うの?

あ、悪魔?

誉子誉子だって、頑張ってるのに・・・

あは・・・

えっ、じゃ、言い過ぎた!

なぁ、誉子!

誉子絶対に・・・絶対に失敗したくない!

どうか、失敗しませんようにねんじて弾くのに・・・

いつも、あがってしまって・・・

そんな除けなこと考えてたら、集中して弾けないだろう!

誉子分かってるけど、できないのよ。

しょうがねぇな。

集中してできる方法が一つだけある。

誉子へぇ?

考えんだ。お前が一番落ち着く場所!

イメージすんだ。今、お前はその場所にいる。

目の前にはピアノ、お前とピアノだけ!

誉子トイレ!

えっ!

・・・ったく、しょうがねぇな、こんな時間がないときに、さっさとして来いよ!

誉子違うわ!

一番落ち着く、好きな場所よ。

便所?

誉子違うわ!

誉子のトイレはもっともっと大きくて綺麗で、こんなのとは全然違うわ!

贅沢ぜいたく言うな!

想像そうぞうするたけなんだから、少し我慢がまんしろ!

俺の場合は、森だってけど、その場は、草一本なかったんだぞ。

誉子やっぱり、だめよ。

ウェンディーがいないもの。

何だ?ウェンディーって

誉子犬のウェンディーがそばにいないと、だめなの!

犬だと?

うん、犬なんかどこにもいねぇよ。

誉子分かってるけど、

トイレの中でウェンディーのさらさらの毛をでていると落ち着いて・・・落ち着いて・・・

そう、さらさらした、こんな色した

いっ!

誉子ウェンディー!

うそっ!

[控室]

係員30番から37番の方、ステージ裏に準備をしてください。

雨宮の母修平さん、あなた31番よね。

雨宮うん。

[廊下]

白石誉子様!どうしましょう!もう時間だと言うのに・・・

誉子様!

[トイレ]

もう、時間みたいだぞ。

誉子うん

できるか?

誉子分からない

できるさ!

[ステージの裏]

雨宮海君、一体、どうしちゃたんだろう。

放送続きまして、31番、雨宮修平君の演奏です。

雨宮はぁ、

はぁはぁはぁはぁ

係員雨宮君!

雨宮はい

[ステージ]

雨宮の母修平さん

雨宮ピアノの神様!僕を一番に・・・

[雨宮の演奏開始]

審査員うわ

雨宮そうだ、これが、これが僕のピアノだ!

すげぇ。雨宮。

すげぇ、格好かっこういい!

観客うわ

[拍手]

雨宮やった。ひとつもミスがなかった。完璧だ。

雨宮の母修平さん

ひひ!

雨宮海君!僕はきっと君に勝った!

はぁ、やっぱり、勝負服は雨宮みたいな長ズボンだよ。

半パンじゃどうしたって。

うゎ

誉子雨宮修平のピアノ、完璧だったね。

うん。でも関係ねぇよ。

誉子は誉子の一番のピアノを弾けば良いんだ。

誉子うん。分かってるわよ。ウェンディー。

敵は私の中にいる。分かってる、ウェンディー。

放送次の演奏は33番、丸山誉子さんです。

誉子!

いつもトイレでウェンディーと弾いてるやつだ。

誉子うん。

白石お嬢様!

誉子はぁ・・・集中しゅうちゅうして、集中して

ウェンディー、お願い、助けて・・・ウェんティーお願い。助けて、ウェンディー。

ウェンディーわん!

誉子ウェンディー

良し!

審査員わっ!

白石誉子たかこ

観客はぁ!(拍手喝采!!)

誉子弾けた。

審査員今回はレベルが高いですね。

やったじゃん、完璧な便所姫だったぜ!

誉子うん、完璧。ありがとう!

あんたって、あんたって、最高!

放せ!

怜子先生、どうしよう!

もうすぐ海の番だわ!何か凄くどきどきして・・・

見たいのに凄く見たいのに、涙が止まらなくなっちゃって見れなかったらどうしよう?

阿字野一ノ瀬、分かっているな。お前の敵はモーツァルトなんかじゃない。

お前のてきはお前自身だ、一ノ瀬。

放送ただいまの演奏は36番、佐々木まいこさんでした。

雨宮海君!

放送続いての演奏は37番、一ノ瀬海君です。

勝負だ!え・

怜子海!

誉子頑張れ!ウェンディー!

えっ!

雨宮海君?

誉子ウェ、ウェんティー?

怜子海!

く、くそ!

で、でやがったな!

モーツァルトども!

うん、くそ!

もともと、てめいらなんか俺が作り出した化け物じゃねぇか。

モーツァルトともへぇ

こんなやつら、一人残らず・・・蹴散けちらしてやる。

雨宮海君!凄い!

誉子ウェンディー、上手じょうず

審査員うまいね、この子!誰?

阿字野一ノ瀬!

あちぁ、やっしまたぜ。

モーツァルトのお化けに気を取られて、こんなの阿字野のくそピアノの真似っこじゃねぇか!

モーツァルトともあききれたな!最後のチャンスだったのに・・・

いやいや、楽譜は返してもらうぜ!

ものにはできなかったんだからな。

ほら、返せ!へたくそ!

かえせ!返せ!返せ!返せ!

返せ!返せ!返せ!返せ!

えぇ!

雨宮海君!

怜子海!

誉子馬鹿、馬鹿、ウェンディー

やめっちゃだめ!

雨宮うそだろう!

海君!どうして、まだ、ミスひとつしていないのに、このまま最後まで弾けば、弾けば

お前らの騒いでるケッヘルの310なんて、返してやる。

審査員うっ、一体、何を?

俺は俺のケッヘル310を・・・

おっ、一緒に行こう!森へ!

阿字野これだ!この音だ!

審査員うっ、何これ!こんなのモーツァルトじゃないわ!

怜子先生!これ、森のピアノだわ!

阿字野そう

彼は今、自分だけの世界でピアノを弾いています。

恐らく、我々を木々に変えて、この会場を森に変えて・・・

あぁ、はぁ、はぁ、はぁ、弾けた!

観客最高!(拍手喝采かっさい!)

怜子海たら、格好いい!

誉子やったね。ウェンディー

白石へぇ、やりました。

観客アンコール!アンコール!

雨宮僕は、負けた!

本当は分かっていたんだ。どんなに頑張ったって、僕が負けだって

森で最初に君のピアノを聞いた時から、分かってたんだ。

怜ちゃん、阿字野!

怜子海!

俺、弾けたよ。自分のピアノが・・・

阿字野どうだ、一ノ瀬!最高さいこう気分きぶんだろう?

うぅん。全然!

そんな、甘ちょろいなもんじゃないよ。

誉子ウェンディー!

誉子!

誉子ウェんティー!凄い!

どうして、あんなピアノが弾けちゃうの?

怜子ウェンディー?

放送これより、12人の審査員の方々のより審査が行われます。

予選通過つうかの発表は受付うけつけロビーの掲示板けいじばんに張り出しますので、もう少しお待ちください。

[掲示板の前]

誉子見える?

う、う

誉子33番

37番

誉子33番

37番

誉子33番、あ、きゃ〜あた!

白石ありました。ありました。お嬢様!

37番、37番、37番、無い!

誉子あた!あた!白石しらいし

ウェンディー?

はぁ、嘘だ!どうして、ウェンディーが落ちるの?

きっと、何かの間違いよ!

白石いぃ、ひぃ!

そんなことねぇって!

誉子だって

頑張れよ!本選!

誉子ウェンディー

雨宮それ、本当なの?

雨宮の母ええ、点数は発表されなかったけど、間違いなく修平さんが予選トップよ。

雨宮そうじゃなくて、海君が予選落ちって、

雨宮の母え、でもそんなに驚く事じゃ

だって、楽譜がくふを無視した、好き勝手な演奏えんそうだったし・・・

修平さん!

阿字野一ノ瀬には可愛そうなことをしました。

彼のピアノには順位じゅんいはつけられない、コンクールの枠にははまらない、規格きかくサイズではない、

残念だが、これがコンクールの限界げんかいなんです。

怜子海なら大丈夫、すぐ、けろっと元気になるから。

海!風邪かぜ引くよ。

うん、気持ち良いよ!

怜子もう、これから、本腰ほんごしいれてへこむ気じゃないでしょうね?

阿字野一ノ瀬さん!

怜子はい!

阿字野一ノ瀬を・・・いや、海を世界に出してみませんか?

怜子えぇ!

阿字野彼のピアノは日本ではせますぎる。だから、世界に出しましょう!

私が、海を世界にれて行く!

雨宮海。へぇ、へぇ、へぇ。

先生!

阿字野う!

雨宮海君は?

阿字野たったいま、帰ったよ。

雨宮そ、そうですか?

阿字野予選突破とっぱ、おめでとう!

あれほど、完成度かんせいどの高いピアノはめったに聴けるもんじゃない。

雨宮あ、ありがとうございます。先生!

阿字野うん。

雨宮僕にも、僕にも海君のように人を感動かんどうさせるピアノが弾けますか?

いつかは弾けるようになりますか?

阿字野君は、もっと自分のピアノを好きになった方が良い。

そうすれば、きっと分かる。

誰かとくらべる必要なんて無いってことだ。

いいピアノだった。

[学校]

担任それでは、雨宮君にもう一度、大きな拍手!

えー、素晴すばらしいお知らせの後にとても残念なお知らせをしなくてはなりません。

その雨宮君が急ではありますが、また、元の東京の小学校に戻ってしまうことになりました。

同級生えっ!

担任それじゃ、雨宮君!

雨宮短い間でしたけど、皆のこと忘れません。有難う御座ございました。

雨宮の母それでは、失礼します。

じゃ、行きましょうか?修平さん。

担任元気でね。雨宮君!

雨宮はい、

おぉ、海君!

お母さん、先に行ってて。海君に話しがあるんだ。

ごめん、つい言いそびれちゃって。

いいんだ。

それより、本選ほんせん、絶対優勝ゆうしょうするんだろうな。

雨宮えっ、

雨宮、約束しろ。

必ず、日本いちになるって

1番じゃないと、絶交ぜっこうだぞ。

雨宮本当は君が1番だったのに、僕は確実に君に負けてたのに

ど、どうしたんだ、雨宮?

雨宮分かった!約束するよ。

海君以上の強敵がいるとは思えないもの。

あはは、馬鹿言ってんじゃねぇよ。

雨宮、本選を甘くみるなよ。

ほら、便所姫べんじょひめ、あいつは強敵きょうてきだからな。

雨宮うん、分かったよ。

俺、雨宮いなくなると、すげぇつまんねぇ、超つまんねぇ。

雨宮海君!

じゃ、約束だからな、日本いち!絶対だぞ。

俺、ずっと雨宮のこと一番にするんだから。

雨宮海君!

雨宮、頑張れ!頑張れ!頑張れ!

雨宮海君!有難ありがとう!

[車の中]

雨宮もし、僕が君に出会っていなかったら、僕はきっと、ピアノがきらいになっていた

あ、森!

単語のまとめ

森[もり]:N3 숲
夏[なつ]:N3 여름
田舎町[いなかまち]: 시골마을
体調[たいちょう]:N1 몸의 상태
戻る[もどる]:N4 돌아가다
大事[だいじ]:N4 중요, 큰일
転校[てんこう]:N1 전교, 전학
安心[あんしん]:N4 안심
調律[ちょうりつ]: 조율
済ます[すます]:N1 끝내다, 마치다, 완료하다
立派[りっぱ]:N4 훌륭함,
自己紹介[じこしょうかい]: 자기소개
特技[とくぎ]:N1 특기
静か[しずか]:N5 조용한
目立つ[まだつ]:N3 눈에 띄다
音楽室[おんがくしつ]: 음악실
死骸[しがい]: 사골, 죽은 시체의 뼈
亡霊[ぼうれい]: 망령
夜な夜な[よなよな]: 밤마다
噂[うわさ]:N3 소문
度胸試し[どきょうだめし]: 담력 시험
壊れる[こわれる]:N4 부서지다
目に遭う[めにあう]: 직접 경험하다. 좋지 않은 일을 경험하는 경우 많이 사용
証明[しょうめい]:N3 증명
儀式[ぎしき]:N2 의식
お化け[おばけ]: 요괴
単なる[たんなる]:N2 단순한
心配[しんぱい]:N4 걱정
試す[ためす]:N2 시험하다
相当[そうとう]:N3 상당
殺す[ころす]:N3 죽이다
痛い[いたい]:N5 아프다
貧乏[びんぼう]:N1 궁핍, 가난함
周り[まわり]:N3 주위
泥棒[どろぼう]:N4 도둑
答える[こたえる]:N5 대답하다
捨てる[すてる]:N4 버리다
拾う[ひろう]:N4 줍다
脳[のう]:N1 뇌
腐る[くさる]:N3 썩다, 부패하다
息[いき]:N2 숨
臭い[くさい]:N3 악취나다
野郎[やろう]: 녀석
掃除[そうじ]:N4 청소
用[よう]:N3 용무
竦む[すくむ]: 위축되다
嘘[うそ]:N4 거짓말
面白半分[おもしろはんぶん]: 반농조, 진반 농반
七不思議[ななふしぎ]:N1 7대 불가사의
今度[こんど]:N4 이번, 이 다음
遅い[おそい]:N5 느리다
足[あし]:N5 다리
助ける[たすける]:N3 돕다, 도와주다
嬉しい[うれしい]:N4 기쁘다
怪我[けが]:N4 다침, 상처
超機嫌[ちょうきげん]: 상당히 좋은 상태
綺麗[きれい]:N5 이쁘다
証人[しょうにん]: 증인
貸す[かす]:N5 빌려주다
特別[とくべつ]:N4 특별
曲[きょく]:N2 곡
馬鹿[ばか]:N2 바보
驚く[おどろく]:N4 놀라다
照れる[てれる]: 수줍어하다
習う[ならう]:N5 익히다, 연습하다
堅苦しい[かたくるしい]: 엄격하다, 거북하다
向く[むく]:N3 향하다
魔法[まほう]: 마법
楽しい[たのしい]:N5 즐겁다
遊ぶ[あそぶ]:N5 놀다
練習[れんしゅう]:N4 연습
乗り越える[のりこえる]:N1 극복하다
授業[じゅぎょう]:N4 수업
怖い[こわい]:N4 무섭다
陰[かげ]:N2 그늘, 뒤, 배후, 그림자
葬式[そうしき]:N2 장례
音大生[おんだいせい]: 음대생
憧れ[あこがれ]:N1 동경
制覇[せいは]: 제패
卒業[そつぎょう]:N4 졸업
華々しい[はなばなしい]: 화려하다
奇跡[きせき]:N1 기적
威容[いよう]: 위용
姿[すがた]:N1 모습
不幸[ふこう]:N2 불행
引退[いんたい]:N2 은퇴
本気[ほんき]:N4 본심, 진심
役に立つ[やくにたつ]:N4 도움이 되다
耳[みみ]:N4 귀
音色[ねいろ]:N1 음색
響き[ひびき]:N1 울림
毎晩[まいばん]:N5 매일밤
飯[めし]:N3 밥, 식사
態度[たいど]:N3 태도
立場[たちば]:N2 입장
引っ込む[ひっこむ]:N2 틀어박히다
酔っ払い[よっぱらい]:N2 주정뱅이
鍵盤[けんばん]: 건반
特徴[とくちょう]:N2 특징
医療[いりょう]:N3 의료
腕[うで]:N2 팔
残念[ざんねん]:N4 유감, 아쉬움
依然[いぜん]:N1 의연
謝絶[しゃぜつ]:N1 사절
悪運[あくうん]: 악운
婚約者[こんやくしゃ]:N2 약혼자
失う[うしなう]:N2 잃다
講師[こうし]:N2 강사
感想[かんそう]:N3 감상
名誉教授[めいよきょうじゅ]: 명예교수
解任[かいにん]: 해임
寂しい[さびしい]:N4 적적하다, 쓸쓸하다
手放し[てばなし]: 손을 뗌
一目[ひとめ]: 한번 봄
お嬢様[おじょうさま]: 아가씨
潰れる[つぶれる]:N3 찌그러지다, 무너지다, 망하다
過る[よぎる]: 스쳐지나가다
記憶[きおく]:N2 기억
真に受ける[まにうける]: 곧이듣다
放す[はなす]:N2 놓다, 놓아주다
負ける[まける]:N4 지다, 패하다
落ち着く[おちつく]:N3 안정되다
邪魔[じゃま]:N4 방해
褒める[ほめる]:N4 칭찬하다
望む[のぞむ]:N2 바라다
登竜門[とうりゅうもん]: 등용문
課題曲[かだいきょく]: 과제곡
設計図[せっけいず]: 설계도
勘弁[かんべん]:N1 용서, 헤아림
昨夜[ゆうべ]:N4 어제 저녁
挙句の果て[あげくのはて]: ...한 끝에
状況[じょうきょう]:N2 상황
意味[いみ]:N5 의미
頼む[たのむ]:N4 부탁하다
何様[なにさま]: 무어라해도, 정말, 여하튼, 무슨 의도
断る[ことわる]:N3 거절하다
優れる[すぐれる]:N2 우수하다, 훌륭하다
指導者[しどうしゃ]: 지도자
才能[さいのう]:N3 재능
吐かす[ぬかす]: 말하다, 지껄이다
教師[きょうし]:N3 교사
縁[えん]:N1 인연
度胸[どきょう]: 담력, 배짱
拝む[おがむ]:N2 배려하다, 빌다, 뵙다
交響曲[こうきょうきょく]: 교향곡
隙[すき]: 틈, 사이
真剣[しんけん]:N2 진심
運命[うんめい]:N1 운명
普通[ふつう]:N4 보통
子犬[こいぬ]:N4 강아지
条件[じょうけん]:N3 조건
決して[けっして]:N4 결코
只[ただ]:N2 단지
認める[みとめる]:N2 인정하다
超一流[ちょういちりゅう]: 초일류
訳[わけ]:N4 이유, 변명
取っ組み合い[とっくみあい]: 서로 엉켜져 뒹굴면서 싸우는 것
喧嘩[けんか]:N4 싸움
派手[はで]:N2 화려함
豚[ぶた]:N1 돼지
銀玉[ぎんだま]: 은구슬
物置[ものおき]:N3 창고, 광, 곳간
防音[ぼうおん]: 방음
慣れる[なれる]:N1 익숙해지다
指[ゆび]:N1 손가락
練習曲[れんしゅうきょく]: 연습곡
音階[おんかい]: 음계
単調[たんちょう]:N1 단조로움
感情[かんじょう]:N3 감정
歪む[ゆがむ]:N1 비뚤어지다. 일그러지다
大変[たいへん]:N5 대단히, 몹시
謝る[あやまる]:N4 사죄하다
天窓[てんまど]: 전정의 창문
名誉[めいよ]:N1 명예
合格[ごうかく]:N3 합격
柔軟性[じゅうなんせい]: 유연성
行事[ぎょうじ]:N3 행사
真面目[まじめ]:N4 성실함, 착실함
散歩[さんぽ]:N5 산보, 산책
進む[すすむ]:N4 진행하다
恥[はじ]:N1 수치, 치욕
具合[ぐあい]:N4 상태
内緒[ないしょ]:N1 비밀
手配[てはい]:N1 수배
公平[こうへい]:N2 공평
欠く[かく]:N1 부족하다
挑む[いどむ]:N1 도전하다
捕まる[つかまる]:N3 붙잡히다
汚れる[よごれる]:N4 더러워지다
不景気[ふけいき]:N1 불경기
大切[たいせつ]:N4 중요, 소중, 귀중
母親[ははおや]:N3 어머니
伝わる[つたわる]:N3 거치다, 전해지다.
下りる[おりる]:N4 내리다
騒ぎ[さわぎ]:N3 소동
守る[まもる]:N4 지키다
暇[ひま]:N5 한가, 틈, 짬
仕度[したく]:N4 준비
犠牲[ぎせい]:N1 희생
家計[かけい]:N1 가계
呪う[のろう]: 저주하다
最低限[さいていげん]: 최저한
礼儀[れいぎ]:N2 예의
録音[ろくおん]:N3 녹음
物真似[ものまね]: 목소리, 동작 등을 흉내내는 것
味わう[あじわう]:N3 맛보다
迎える[むかえる]:N4 맞이하다
準備[じゅんび]:N4 준비
喜ぶ[よろこぶ]:N4 기뻐하다
経る[へる]:N1 거치다
狙う[ねらう]:N2 겨냥하다, 겨루다
控室[ひかえしつ]:N1 대기실
息子[むすこ]:N3 아들, 자식
いい加減[いいかげん]:N3 적당함, 얼버무림, 얼렁뚱땅
短調[たんちょう]: 음악의 단조
苦労[くろう]:N3 노고, 고생
畜生[ちくしょう]:N1 축생
甘ったれ[あまったれ]: 응석꾸러기
可笑しい[おかしい]:N4 이상하다
悪魔[あくま]:N2 악마
念じる[ねんじる]: 염원하다
贅沢[ぜいたく]:N2 사치, 넉넉함
想像[そうぞう]:N3 상상
我慢[がまん]:N2 참음
撫でる[なでる]:N2 어루만지다, 쓰다듬다.
格好[かっこう]:N4 모습
集中[しゅうちゅう]:N2 집중
蹴散らす[けちらす]: 발로 차서 흩뜨리다.
上手[じょうず]:N5 능숙함
飽きれる[あきれる]:N3 싫증나다, 물리다
喝采[かっさい]: 갈채
最高[さいこう]:N3 최고
気分[きぶん]:N4 기분
通過[つうか]:N3 통과
受付[うけつけ]:N4 접수
掲示板[けいじばん]: 게시판
演奏[えんそう]:N3 연주
順位[じゅんい]: 순위
規格[きかく]:N1 규격
限界[げんかい]:N3 한계
風邪[かぜ]:N5 감기
本腰[ほんごし]: 본격적인 마음가짐
凹む[へこむ]:N2 움푹 패다,
狭い[せまい]:N5 좁다
突破[とっぱ]:N1 돌파
完成度[かんせいど]: 완성도
感動[かんどう]:N3 감동
素晴らしい[すばらしい]:N4 굉장하다, 멋지다
本選[ほんせん]: 본선
絶交[ぜっこう]: 절교
便所姫[べんじょひめ]: 변기 공주
強敵[きょうてき]: 강적
嫌い[きらい]:N5 싫어하다